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アナストロゾール1mg

□どんな薬

 

アナストロゾールは有効成分アナストロゾール1mgを含有する閉経後乳がん治療薬です。

インドの有名製薬会社FDCが製造販売しており、多くの国に輸出されております。

日本でも2001年に発売された有名な閉経後乳がん治療薬「アリミデックス」の海外ジェネリック医薬品であり、世界中で多く使用されております。

アナストロゾールは女性ホルモンのエストロゲンの生成を抑制することで、閉経後乳がんの治療・再発抑制効果を発揮します。一般的に、閉経前の乳がん治療には使用しません。

また、適応外になりますが不妊治療における排卵誘発目的で使用されることがあります。(閉経前の女性の服用になるため、慎重な注意が必要です。)

□効果・効能

 

  • 国内の適応症:閉経後乳がん
  • 適応外ですが、不妊治療における排卵誘発目的に用いられることがあります。

□有効成分

 

有効成分はアナストロゾール1mgで、「アロマターゼ阻害薬」と呼ばれる薬剤です。

女性ホルモンのエストロゲンは閉経前は卵巣で生成されますが、閉経後は副腎皮質で男性ホルモンのアンドロゲンがエストロゲンに転化することで生成されるようになります。

アナストロゾールはアンドロゲン→エストロゲンの転化に必要となる酵素「アロマターゼ」を阻害することで、エストロゲンの生成を抑制します。(抗エストロゲン作用)

この抗エストロゲン作用が、エストロゲンに感受性の高い(エストロゲンの影響でがん細胞が増殖・進行する)乳がんの再発予防・改善に著しく有効なのです。閉経後の乳がん細胞の増殖を抑制します。

乳がん治療の薬物療法は、大きく分けるとホルモン療法と化学療法があります。基本的には女性ホルモン受容体(HR:ER・PgR)が陽性の場合はホルモン療法、陰性の場合は化学療法を優先します。

乳がんには数種類のタイプがありますが、約7割の方が女性ホルモン受容体陽性乳がんエストロゲンに感受性の高い乳がん)です。このタイプの乳がんの場合、ホルモン療法が有効です。
アナストロゾールはホルモン療法における代表的な乳がん治療薬です。

また、アナストロゾールは乳がん治療以外にも用いられることがあります。不妊治療における排卵誘発剤として用いられます。

エストロゲンには卵胞を成熟させる作用があり、分泌量は排卵直前に最大となって排卵後に減少します。アナストロゾールは体内のエストロゲンを減少させることで、脳に排卵のタイミングだと錯覚させて排卵を誘発させると言われております。

従来の排卵誘発剤クロミッドなど)のように子宮内膜を薄くする・子宮頸管粘液が少なくなるなどのデメリットがないため、近年用いられる機会が増えました

□クリニック価格

 

アナストロゾールは国内でも有名な閉経後乳がん治療薬であり、近年では不妊治療における排卵誘発目的での使用も増えております。

尚、乳癌治療においては保険が適用されますが、不妊治療などの適応症以外の処方では保険は適用されず全額自己負担となります。

アリミデックスの薬価は1錠403.6円なので、28日分で薬代は約11,300円になります。
ここに診察料・処方料・調剤料などの受診費用が加算されると総額では約16,000円前後になることが想定できますが、保険適用であれば実際のお会計は約4,800円前後となります。

何らかの処置や検査を受けた場合は、更に1,000~数千円加算されます。

□気になる口コミ

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